IoT(モノのインターネット)とは?
意味やメリットをわかりやすく解説
掲載日:2023年02月21日
更新日:2024年11月14日
近年、IoTの普及が進んでおり、導入する企業が増えました。IoTはDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に役立つ技術であり、人手不足の解消や新たなアイデアの創出などを手助けしています。
本記事では、IoTの概要やメリットなどを解説します。
「IoT」とは何か
IoTとは「Internet of Things」の略称であり、日本語の訳は「モノのインターネット」です。従来であればインターネットに接続しなかったモノ(センサー、住宅、自動車、家電製品など)をネットワークに接続し、相互通信を行う技術です。
IoTが普及する前は、インターネットに接続するモノといえば、サーバやパソコン・スマートフォンなどが一般的でした。しかし現在では、IoTの普及によって、あらゆるモノをインターネットに接続することで、機器の操作や通信が容易になっています。
今までであれば活用できていなかったデータでも、IoTを活用すれば収集・蓄積・変換・分析などを行って、業務の改善に利用できるようになりました。収集したデータを活用できれば、新たなアイデアの創出、より質の高いサービスへの改善などが行えるでしょう。
また、IoTはDX推進の取り組みとして注目されています。IoTの活用によって、業務の効率化はもちろん、コスト削減や利便性の向上など、企業にとってさまざまな恩恵が受けられる場合があります。企業が抱える課題に対してどのように活用できるか検討していきましょう。
IoTの主な活用場面や業界
IoTは、製造業や農業、物流などのさまざまな業界で活用されています。事前に活用場面や業界などを把握しておくと、自社での利用イメージを持ちやすくなります。
防犯・監視カメラ
固定回線を敷設できない場面や、こまめに移動するイベント会場などのカメラにIoTを活用可能です。防犯・監視カメラの本体にSIMを挿入して通信すれば、カメラを通して撮影した映像を特定の機器だけでなく、インターネットに接続された他のデバイス上で確認できるようになります。
また、自動で録画を開始することも可能です。さらには、モバイル端末を使用して、遠隔地から操作を行えるため、管理者の負担を軽減しながら、よりセキュリティ対策を向上することが可能です。
車両運行管理
バスやトラックなどにIoTを活用すると、各車両の運行状況をリアルタイムで確認できます。すべての車両の状況を可視化できれば、遅延している箇所を一目で検知できるため、運行の効率化をはかることができます。
生産ラインの品質管理・予知保全
製造業でもIoTが活用されるケースが多くあります。生産ラインにIoTを活用した画像解析システムを搭載することで、カメラを通して製品の異常を検知可能です。人目では気付けない品質不良の製品を省けるため、品質管理の改善を実現できます。
また、工場内の機器にセンサーを取り付けると、24時間365日機器設備のデータを収集することも可能です。収集したデータから設備の異変や不調を検知しやすくなり、製造が止まることを防止できます。
IoTを活用するメリット
IoTを活用するメリットを見ていきましょう。IoTにはさまざまなメリットがあるので、把握していると導入後の効果をイメージしやすくなります。
人手不足の解消
IoTを活用するとさまざまなデータを可視化でき、業務状況を把握しやすくなるため、人手不足の解消につながります。
具体的には、工場でIoTを活用すると、機器設備の振動や流量、電流などのデータを収集できます。設備の状況をデータ化すれば、管理画面上で各設備の状況を把握できるため、作業スタッフによる目視での確認を削減できます。
従来であれば人が対応していた作業をシステムや機械に置き換えられるので、業務の効率化を実現できます。
消費者の利便性向上
IoTの活用では、消費者の利便性の向上が可能です。IoTを活用すれば、離れた場所からモノを操作できるようになります。
例えば、IoT技術の搭載されたエアコンなら、外出先からでもモバイル端末から電源のオン・オフの操作が可能です。冬であれば、帰宅するまでに部屋を温められるので、寒い思いをすることがありません。
また、家電に限らず農業や医療、物流などの業界でもIoTの応用が進んでおり、従来では実現できなかったことが行えるようになりつつあり、今後、消費者の生活がより便利になることが期待されます。
新たなアイデアの創出
IoTを活用することで、新たなサービスの創出につながる場合もあります。従来では不可能であったデータの収集・分析を行い、それらのデータを活用することで今まで気付かなかったことを把握できます。それがアイデアを発見するきっかけとなり、業務改善や新サービスの検討につながるでしょう。
IoTでできること
続いて、IoTの活用でできることを紹介します。IoTが得意とする分野を把握すれば、効果的な使い方を発見可能です。
モノの操作
IoTを搭載すると、離れた場所にあるモノをインターネットを経由して操作できます。例えば、スマートフォンでエアコンの電源をオンにしたり、テレビの録画をオンにしたりすることが挙げられます。
また、単純な操作だけでなく、エアコンの温度調整のような細かい設定変更も可能です。遠隔地のモノの操作はIoTの代表的な機能であり、今後、さまざまな分野・業界での活用が期待されています。身近な生活を便利にする機能が生まれる可能性があります。
モノの状態の把握
IoT技術を搭載すると、常にデバイスからデータを収集するため、利用者が離れた場所にあるモノの状態をリアルタイムで把握できます。
例えば、エアコンであれば、自宅にいなくても現在の温度を確認可能です。また、必要に応じて、適切な温度に変更が行えます。
モノ同士の通信
IoTの活用によってモノ同士の通信ができます。
具体的な事例として、AIスマートスピーカーの連携によって、音声でお風呂を沸かしたり、電気をつけたりできます。人間による操作を自動化できるため、業務の効率化を実現可能です。
IoTに利用されるモバイル回線と光回線について
IoTの普及に伴い、その通信インフラは多様化しています。中でもモバイル回線と光回線はIoTシステムの基盤として重要な役割を果たしています。リアルタイムや大量データの高速通信など、それぞれの特性を理解することが、自社にとって最適な回線選びの第一歩になります。
モバイル回線
モバイル回線は、広範囲におけるセンサーやデバイスからのリアルタイムでのデータ収集が必要な場合に重宝します。例えば、自動車の自動運転やドローンの運用、スマートシティのインフラなどで活用され、さまざまなIoTアプリケーションに適しており、移動中でも比較的安定したデータ通信が行えます。しかし、利用量に応じた月額料金やデータ通信量の制限が発生する場合があるため、コストや利用状況の管理が重要となります。
光回線
光回線は主に固定インフラとして利用され、通信速度が速くて安定した通信が行えるという特長があります。また通信容量の制限がないことが多く、安心してデータ転送を行えます。
そのため、大容量のデータを扱うビジネスシーンや安定した通信環境が求められる場合に有効です。特にIoTデバイスが集中する工場や倉庫、利用者の多いオフィスにおいて、光回線は適した回線と言えるでしょう。
IoTに最適な通信回線の選び方
IoTシステムにおいて、モバイル回線と光回線は相互に補完し合う関係です。実際には、移動体であるIoTデバイスにはモバイル回線を、固定地点の安定した接続には光回線を利用するという組み合わせが一般的かもしれません。
自社の運用環境や予算を考慮して適切な通信回線を選ぶことが、IoTソリューションの成功につながります。
IoTに対応した格安SIMカードをご検討中なら「BIGLOBEモバイル」へ
BIGLOBEモバイルは、BIGLOBEが提供する格安SIMサービスで、個人向けと法人向けにそれぞれ提供しています。法人向けには「データSIM(SMSあり・なし)」「音声通話SIM」を用意しており、お客さまの用途に合わせてプランを選択可能です。
また、BIGLOBEモバイルでは、IoT向けプランも提供しています。防犯・監視カメラ、デジタルサイネージなど、幅広い分野でご利用いただいております。
ニーズに合ったプランを選べる
BIGLOBEモバイルのIoT向けプランはニーズに合わせてプランを選べることが特徴で、「低速・低容量」「上り下り高速」「上り高速・下り低速」の3種類が用意されています。さらに、100MB~300GBまで選べる13種類の料金プランがあり、用途ごとに細かくお選びいただけます。
また、上り高速プランでは、30回線以上ご利用の場合、月額料金が最大72%オフになる特典を実施中です。
導入前に無料お試しができる
BIGLOBEモバイルでは、SIMカードや端末の貸し出しを行っています。契約前に無料で7日間のお試しができるため、事前に通信エリアや端末との相性をご確認いただけます。納得した状態で契約できるため、利用者によって低リスクで導入できます。
無料お試しはこちらからお申込みいただけます。
BIGLOBEモバイルの導入事例
最後にBIGLOBEモバイルを導入したIoTの活用事例を紹介します。事例を参考に、自社での活用をイメージしましょう。
デジタルサイネージ
コストを抑えつつ、クラウド型のサイネージが導入でき、工事現場での作業工程の掲載や周辺住民への案内、電車、病院などにおける利用者への案内に役立てられています。
遠隔モニタリング
BIGLOBEモバイルの格安SIMは、モニタリング用途でも使われています。農業では、果樹の写真を撮影し、サーバにアップロードすることで農作物の生育具合などをWebアプリ上で確認することができるようになりました。
また、太陽光発電の発電量をリアルタイムで送信するシステムなどでも利用されています。
車両運行管理
BIGLOBモバイルを導入したことで、タクシーやトラックなどの運行状況をリアルタイムで把握できるようになりました。
タクシー、トラックから収集されたデータはクラウドで一元管理し、配車の半自動化、配送の最適化、ドライバーの労務管理に活用されています。
まとめ
IoTとは、インターネットに接続しなかったモノをネットワークに接続し、相互通信を行う技術です。センサーや住宅、自動車などのさまざまな分野でIoTの活用が進んでいます。
また、IoTを活用すると人手不足の解消や、消費者の利便性の向上などの効果が期待されます。社内外のどちらにも大きなメリットがあるので、本記事を参考にIoTの導入を進めてみてください。
なお、IoTを導入するならBIGLOBEモバイルがおすすめです。用途に応じて豊富なプランから選択いただけます。IoTの導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。