光回線の乗り換え手順や注意点は?
メリットやデメリットも徹底解説

掲載日:2020年09月17日
更新日:2024年10月17日

光回線の乗り換え手順や注意点は?メリットやデメリットも徹底解説

テレワークが普及し、光回線の重要性が高まっています。「テレビ会議をしているときに、接続が不安定になって会話が聞き取りづらかったり、固まったりする」このような経験をしたことがあるという方も少なくないでしょう。こうした不便な点は、光回線の乗り換えで解消できることもあります。この記事では、光回線を乗り換えた場合のメリットや、実際の手順についてご紹介します。

光回線の乗り換え方法は4種類ある

フレッツ光や光コラボへの乗り換え方法には、転用、事業者変更、新規契約、プロバイダ乗り換えの4種類があります。この4種類の乗り換えについて、どういったものかを詳しく見ていきましょう。

転用

フレッツ光の利用者が光コラボに乗り換える方法です。

光コラボとは、NTT東西の光回線を借り受けた事業者が、光回線を提供するサービスです。NTT東西と同じ光回線を使っているので、提供エリアや回線の品質は変わりません。光コラボ事業者は独自に料金を決めているため、転用すると月額料金が安くなる可能性があります。
そして光コラボはフレッツ光の回線設備を使用しているため原則、工事の必要がありません。そのため、乗り換えがスムーズに行えます。
*品目変更の場合など、工事が必要となる場合があります。

事業者変更

事業者変更は、光コラボの利用者が他の光コラボに乗り換える方法です。

例えば、ドコモ光やソフトバンク光といった光コラボから、同じく光コラボのビッグローブ光に乗り換える場合が「事業者変更」にあたります。
転用と同様にフレッツ光の回線設備を引き続き使用するため、乗り換え時の回線工事が不要になります。また、利用する光コラボによっては、乗り換え特典が用意されていることがあります。
*品目変更の場合など、工事が必要となる場合があります。

新規契約(NTT系以外の回線からの乗り換え)

新規契約は、NTT系以外の光回線やADSLなどからフレッツ光や光コラボに乗り換える方法です。

回線設備を変えることになるため、工事が必要です。そのため、転用や事業者変更と違って、光回線を利用するまでに時間や工事費がかかります。
また、回線設備自体をNTT系の光回線に替えるので、乗り換え前の回線によっては通信速度を改善できる可能性があります。さらに、新規契約は特典を強化していることが多いため、手厚い特典を受けることが可能です。

プロバイダのみの乗り換え

今使っているフレッツ光回線はそのまま契約を継続し、フレッツ光のプロバイダのみを乗り換える方法です。他のプロバイダに変更すると、月額料金が安くなる可能性があります。

光回線乗り換え3つのメリット

光回線ならスイスイ快適

現在、光回線でよく使われてるIPv4接続(PPPoE方式)は、利用者も多く近年の通信量の増加により回線が混雑しています。通信速度の快適さを求めるなら混雑を避けて快適な通信ができる次世代ネットワークのIPv6接続(IPoE方式)に対応した光回線を選ぶのがおすすめです。

乗り換えでコスト削減にも

光回線の一般的な相場は、ファミリータイプ(一戸建て、オフィスビル、商業ビル)で約5,000円/月~8,000円/月、マンションタイプで約4,000円/月~8,000円/月です。例えば光コラボは月額料金がリーズナブルなことが多いためフレッツ光からの乗り換えでコスト削減できるケースがあります。

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お得な特典を利用できる場合がある

光回線を提供するプロバイダでは、特典を提供しているケースがあります。例えば、月額料金・申込手数料の割引や、無線LANルータのプレゼントなど、さまざまな特典が利用可能です。特典を利用すれば、お得に光回線を使えるでしょう。光回線を乗り換える際は、特典内容を確認してみてください。
ビッグローブでは、新規契約と乗り換えの両方で特典を用意しています。詳細は、関連ページをご確認ください。

光回線乗り換え3つのデメリット

光回線の違約金がかかる

ほとんどの光回線には、「継続して利用しなければならない期間」が定められており、その期間内に解約すると違約金がかかります。例えば、法人向けビッグローブ光は2年の定期利用期間があり、定期利用期間の最終月+その後2カ月以外に解約した場合違約金がかかります。光回線の乗り換えの際は更新タイミングを確認しておきましょう。

光回線工事費の残金が一括請求される

光回線の乗り換え時には、「工事費の未払い」がないかを確認しましょう。回線工事費を分割払いにし支払いが終わっていない場合、解約時に残りの回線工事費用を支払う必要があります。

プロバイダメールが使えなくなる可能性も

光回線の乗り換えとともにプロバイダを変更すると今まで使用していたメールアドレスが使えなくなります。解決策として、別途料金を支払い「メールアドレスだけを残すオプション」を契約し続ける方法があります。メールアドレスを変えたくない場合は、乗り換える前にご利用中のプロバイダから「メールアドレスだけを残すオプション」がないか確認しましょう。

乗り換え先の光回線を選ぶ基準

乗り換え先の光回線を選ぶ基準

乗り換え先の光回線をどうやって選べばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。光回線を選ぶ基準をご紹介します。

その1 月額料金がお得になるか

乗り換え時には月額料金がお得になることが多い光コラボがおすすめです。光コラボでは事業者が独自のサービスを付帯したり、値引きをしたりしているので、お得に光回線を利用できます。

その2 通信速度は問題ないか

一般的な光回線の下り最大速度は1Gbpsですが、実際の通信速度は環境によって異なります。通信が快適になるIPv6(IPoE方式)接続に対応しているか確認するとよいでしょう。

その3 法人向けにサービスが提供されているか否か

法人の場合は、法人向けにサービスが提供されているかを確認することが重要です。法人向けのサービスを利用すれば、請求書が発行されたり、法人向けの豊富なオプションメニューが利用できるなどのメリットがあります。

その4 お得なキャンペーンを実施しているか

光回線を乗り換える際は、キャンペーンを実施しているか確認しましょう。プロバイダによって月額料金の割引や現金キャッシュバックなど、さまざまなキャンペーンが提供されている可能性があります。

カンタン!光回線乗り換えの手順

カンタン!光回線乗り換えの手順

続いて、光回線の乗り換え手順を紹介します。
乗り換え前のサービスを先にやめてしまうと、インターネットが利用できない期間が発生してしまうので注意が必要です。先ほどご紹介した転用、事業者変更などのパターンごとに詳しく解説していきますので、それぞれ参考にしてみてください。

転用の手順

フレッツ光から光コラボに乗り換える際は、転用手続きが必要です。
主な手続きは以下のとおりです。

1.転用承諾番号の取得

NTT東日本、NTT西日本の窓口で「転用承諾番号」を取得してください。Webまたは電話にて取得が可能です。

2.光コラボの申し込み

申し込みの際に転用を選択し、転用承諾番号を伝えて申し込みを完了します。転用申し込みをすると、フレッツ光の解約手続きも自動で行われます。

3.プロバイダの解約

フレッツ光で契約していたプロバイダの解約手続きを行います。手続きを忘れると乗り換え後も料金が請求されるので注意しましょう。

4.利用開始

光コラボ事業者から利用開始日が通知されます。利用開始日になったら、初期設定を行い利用を開始します。

NTT東日本、NTT西日本から発行した「転用承諾番号」には15日間の有効期限があります。有効期限を過ぎると、無効となり再度発行しなければなりません。転用承諾番号を発行したら、乗り換え先の光コラボで早めに申し込みを行いましょう。
光コラボの申し込み後は、開通工事が不要なため1〜2週間で転用手続きが完了します。

  • 品目変更の場合など、工事が必要となる場合があります。

事業者変更の手順

光コラボから他の光コラボに乗り換える際は、事業者変更手続きが必要です。
主な乗り換え手順は以下のとおりです。

1.事業者変更承諾番号の取得

契約中の光コラボ事業者から、事業者変更承諾番号を取得してください。取得方法は各社異なるので、公式ホームページで確認しましょう。

2.光コラボの申し込み

申し込みの際に事業者変更を選択し、事業者変更承諾番号を伝えて申し込みを完了します。事業者変更の申し込みをすると、乗り換え前に使用していた光コラボ事業者の解約手続きも自動で行われます。

3.利用開始

光コラボ事業者から利用開始日が通知されます。利用開始日になったら、初期設定を行い利用を開始します。

転用と同様に、事業者変更承諾番号には15日間の有効期限があります。事業者変更承諾番号を取得したら、期限内に乗り換え先の光コラボに申し込みましょう。
申し込み後は、1〜2週間で手続きが完了します。

  • 品目変更の場合など、工事が必要となる場合があります。

新規契約(NTT系以外の回線からの乗り換え)の手順

NTT系以外の光回線や、ADSLなどからフレッツ光・光コラボに乗り換える際は、新規契約の手続きが必要です。主な手順は以下のとおりです。

1.光コラボの申し込み

申し込みの際に「新規申し込み」や「回線新規」などを選択し、申し込みを完了します。

2.工事日の調整

回線新規の場合、光回線の開通工事が必要です。工事窓口から電話やSMSなどで工事に関する連絡が来るので、工事日を決めます。賃貸物件の場合には、管理会社の許可が必要になるので、工事前に許可を取るようにしましょう。

3.開通工事

工事業者が来て工事を実施します。工事の際には立ち合いが必要です。(工事業者が来ない無派遣工事の場合もあります。)

4.利用開始

工事が終わったら光回線が利用できるようになります。初期設定を行い利用を開始しましょう。

5.サービスの解約

NTT系以外の光回線や、ADSLなど以前のサービスを解約します。

新規契約では開通工事が必要なため、申し込みから利用開始までに1カ月程度かかります。場合によっては数カ月かかることもあるので、早めの申し込みをおすすめします。

プロバイダのみの乗り換えの手順

フレッツ光の契約はそのままに、プロバイダのみ乗り換える際の手順は、以下のとおりです。

1.プロバイダの申し込み

新しく契約するプロバイダに申し込みをします。この際に、フレッツ光の乗り換えは行わないので、プロバイダサービスのみを申し込むように注意しましょう。

2.利用開始

利用開始日が通知されます。利用開始日になったら、初期設定を行い利用を開始します。

3.プロバイダの解約

プロバイダの解約手続きをする必要があります。手続きを忘れると乗り換え後も料金が請求されるので注意しましょう。

申し込みから利用開始までは、数日〜1週間程度かかります。契約中のプロバイダを早めに解約してしまうと、インターネットが使用できない期間が発生します。プロバイダを解約する際はタイミングに注意しましょう。

光回線の乗り換え時の注意点

解約手続きを完了する前に、新しい光回線が開通してインターネットが使える状態になっているようにスケジュールを組みましょう。

解約金や違約金の支払い義務がない更新月に合わせて解約をする場合は、新しい回線を申し込んでから開通するまでの期間を確認し、余裕をもって申し込むようにしましょう。

乗り換え先におすすめの光回線

法人向けビッグローブ光は、光回線とプロバイダがセットになった光コラボレーションモデルです。

IPv6(IPoE方式)接続に対応
ビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)接続に対応しているため、混雑を避けた回線で快適なネット接続をご利用いただけます。IPv6を利用するためのオプション追加は不要です。新規お申し込みでIPv6対応の無線LANルータがプレゼント*されます。
*「ビッグローブ光 1ギガ」のお申し込みいただいた場合の特典です。

光コラボだから、窓口一本化
ビッグローブ光は光コラボレーションの1つで、光回線とプロバイダの契約を1つにまとめることができます。請求・問い合わせが1本化できるので、月々の支払い処理の手間が少なくなり、NTTに問い合わせればいいのかプロバイダに問い合わせればいいのか悩む必要もなくなります。

月額料金がおトク
フレッツ光を利用するより月額料金が安くなる場合があります。フレッツ光の月額料金と、ビッグローブ光の月額料金、どちらが安いか比較してみてください。

この記事を書いた人

ビッグローブ 法人編集部

ITコンサルタント/Webマーケター 松橋 直樹

大手SIer入社後、CMSビジネスの立ち上げや設計・開発・プロジェクトリードまで深く携わる。その後、数社を経てさまざまな案件を経験。プリセールス活動を行いながらプロジェクトの推進やセミナー登壇など、多岐にわたり活躍。ビッグローブ社に参画後は、主に光回線や格安SIMの専門家として、販売や広告、Webマーケティングから情報発信まで、幅広く担当している。

【著者・監修者からの言葉】
これまでのIT業界での長いバックボーンを活かし、思わず読み手の目に留まるような記事の執筆を心掛けています。

運営会社:ビッグローブ株式会社

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