格安SIM/スマホのかけ放題プランの選び方
時間無制限や料金などを解説
掲載日:2018年09月07日
更新日:2023年12月20日
ビジネスシーンでは、社内のコミュニケーションはもちろん、社外の顧客と携帯電話で通話するケースが頻繁に発生します。そのため、携帯電話の基本のプランだと月額料金が高額になる可能性があります。
かけ放題を活用すると、時間制限なしで通話できたり、制限付きだが通話料が定額になったりとお得に使えます。
ここでは、格安SIMのかけ放題について、基本情報やメリットなどを解説します。
キャリアと格安SIMの
通話料金・オプションの違い
スマートフォンのかけ放題は、KDDIやNTTドコモといったキャリアでも、格安SIMでも、同じようなサービスが提供されています。
格安SIMの場合は、基本通話料金のかかる通常の料金プランとは別に、専用通話アプリを用いて通話料をお得にするオプションがあったりしますので、かけ放題の契約を検討している方は、各社の料金プランやオプションの違いを把握しましょう。
キャリアの場合の通話のプラン・オプション
キャリアの通話プラン・オプションには、長時間の通話に適したものが用意されています。具体的には、国内通話かけ放題のプランや5分以内の国内通話が無料になるオプションなどがあります。個人向けには家族内の国内通話が無料になるといったオプションもあります。
かけ放題を利用すれば、通話時間が長くても通話料金が定額になるため、月額料金を抑えやすくなるでしょう。
格安SIMの場合の通話のプラン・オプション
格安SIMの場合は、大手キャリアと比較すると短時間の通話に適した通話のプランが多い傾向があります。大手キャリアと同様に時間制限なしで利用できるかけ放題を提供している事業者もありますが、今のところ少数派です。
格安SIMは、5分以内や10分以内など、短い時間での国内通話であれば何回電話しても通話料が無料といったかけ放題のオプションが多いです。
1回の通話時間が短いが通話回数が多い人に向いています。
ビジネスでスマホを利用する際の
通話料金の削減方法とは?
ビジネスでスマホを利用する際は、社内や取引先、お客さまとの通話が頻繁に発生します。企業全体で日々の業務にかかる通話料金は馬鹿になりません。
そこで通話料金を削減するには、どの通信事業者のどんなプランを選べばよいのかを解説します。
通話料金削減のポイントは通話時間に制限を設けるかどうか
大手キャリアでは国内通話時間に上限を設けないかけ放題のオプションがあり、たくさん通話をする方にはおすすめです。しかし、通話をあまりしない場合は、費用対効果が悪くなり、コスト削減には結びつきにくいこともあります。
こういうケースでは、格安SIMに乗り換えて通話時間に制約のある「かけ放題」をうまく活用すれば、基本料金も通話料金も抑えることができます。
データ容量3GBのプランとかけ放題のオプション(BIGLOBEモバイルの例)
通信事業者 |
月額料金(税込) |
契約プラン内訳(税込) |
かけ放題 |
データ使用量 |
データ繰り越し |
---|---|---|---|---|---|
BIGLOBEモバイル |
2,563円 |
・音声通話SIM プランR(3ギガ):1,100円 |
10分以内の国内通話無料 |
3GB |
〇 |
- 1回線を契約した場合の料金です。
- 別途、初期費用と毎月ユニバーサルサービス料および電話リレーサービス料がかかります。
格安SIMのかけ放題の種類
格安SIMのかけ放題は、さまざまな種類が提供されています。各サービスの特徴を把握しましょう。
基本のプランに含まれる場合
格安SIMの基本のプランに、かけ放題が含まれているケースです。はじめから基本のプランに含まれているため、別途オプションを追加する必要はありません。
業務形態や社員の働き方によってスマートフォンの利用方法は異なりますが、基本のプラン内にかけ放題が含まれていれば、どのオプションを追加するか悩む必要がありません。
契約する側にとっては、シンプルでわかりやすい形で、かけ放題が利用できます。
オプションとして利用する場合
格安SIMの基本のプランには、かけ放題が含まれていないケースもあります。その場合、別にオプションとして、5分以内かけ放題や10分以内かけ放題などを追加する必要があります。
一般的にオプションの料金は500〜1,000円ぐらいのものが多いです。自社の業務パターンに合わせて、必要なオプションを追加すれば、お得に通話を利用しやすくなります。
オプションが必要になる場合は、基本のプラン料金と合計で月額料金がどのくらいになるかを確認しましょう。
格安SIMのかけ放題の通話時間の種類
格安SIMのかけ放題は、たいてい通話時間によって種類分けされています。かけ放題プランの契約を検討している方は、それぞれの種類を把握することが重要です。
通話1回あたりの時間が決められているケース
1回あたりの通話時間の上限が決められています。
例えば、3分以内、5分以内、10分以内などといった具合です。格安SIMを提供する事業者によって通話時間の上限が異なります。
一度の通話時間が上限内であれば何回通話をしても、月額の料金は定額となります。1回あたりの通話時間が短くて電話する回数が多い人は、料金を抑えやすくなります。
設定された上限時間を超えてしまうと、超過分の料金が発生するので注意が必要です。超過した分はたいてい標準料金がかかります。
1カ月の通話時間が決められているケース
1カ月で利用できるトータルの通話時間の上限が決められています。
例えば、1カ月あたり60分までとか、90分までといった上限時間が決められています。格安SIMを提供する事業者によって、選択できる上限時間が異なります。かけ放題を契約せずに、通常料金で60分や90分通話するよりもずっとお得な料金設定になっているケースがほとんどです。
1回あたりの通話時間がまちまちでも、1カ月の合計時間を超えない範囲であれば、月額の料金が定額となります。そのため、話す相手によって通話時間が異なる場合に適しています。
ただし1回あたりの通話時間が決まっている場合と同様に、上限を超過すると追加料金が発生します。
回数や時間が無制限なケース
電話する回数や通話時間の制限なしで、音声通話が利用できます。
1カ月のうちに何回、何時間利用しても月額料金が定額です。1回の通話時間が長かったり、電話の利用回数が多かったりする場合、月額料金を抑えやすくなります。
しかし、他のかけ放題と比較して月額料金が高くなることが多いので、自社で利用する際には、1カ月の通話時間や回数などをあらかじめ把握したうえで、利用を検討しましょう。
格安SIMのかけ放題を利用するメリット
格安SIMのかけ放題には、さまざまなメリットがあります。
通話料を抑えられる可能性がある
格安SIMのかけ放題は、それぞれ条件がありますが、どれもたいてい通話料は定額です。
例えば、1カ月の通話時間が60分を上限としたオプションでは、通常料金で60分通話するより、かなり料金を抑えられます。
企業で利用する場合、社内はもちろん、取引先と電話をすることもよくあるでしょう。かけ放題を利用すると、通話料金が一定のため、月額料金を抑えやすくなります。
ただし格安SIMのかけ放題は、上限を超えて利用すると超過料金がかかることが多いので、注意が必要です。
IP電話よりも音質が安定している
IP電話とはインターネット回線を用いた電話のことです。インターネットの通信環境によって通話品質が左右されるため、安定した通話が利用できない場合があります。
格安SIMのかけ放題は、大手キャリアの通信回線を借りています。そのためエリア内ならば比較的安定した音質で通話が可能です。
電話の回数を気にせず利用できる
先に紹介した、通話1回あたりの時間が決められているオプションでは、上限時間の範囲内であれば、何回電話しても追加料金なしの定額で利用できます。
社内の連絡など、短時間で仕事の要件を伝えることが主な用途でしたら、1回あたりの通話時間が定められているかけ放題にすれば、あまり回数を気にせず利用しやすいと思います。
格安SIMのかけ放題を利用するデメリット
格安SIMのかけ放題には、メリットだけでなくデメリットもあるため、しっかり把握したうえで利用しましょう。
月額料金が高くなる可能性がある
格安SIMのかけ放題は通話料金を抑えられるのがメリットですが、場合によって月額料金が高くなる可能性があります。例えば、かけ放題の利用にはオプションとして追加が必要な場合、基本のプランに加えて別途料金が必要になります。
また、1回や1カ月の通話時間の上限がある場合、超過すると追加料金が発生します。予想外の利用が頻発したときには、月額料金が想定していた金額より高くなる可能性があります。
格安SIMのかけ放題を利用する際の注意点
格安SIMのかけ放題を利用する場合には、いくつか気をつけるべき点があります。
利用条件が付いている場合がある
格安SIMのかけ放題は、専用アプリを経由して通話をしなければならないケースがあります。専用アプリ経由の通話であればかけ放題が適用されますが、アプリの使用を忘れてしまうと、通常料金が発生してしまいます。
ただし、格安SIMの事業者によっては専用アプリの利用が必須ではないケースもあります。事前にかけ放題の利用条件を確認しましょう。
かけ放題の対象外にあたる通話もある
格安SIMのかけ放題は、すべての通話で利用できるとは限りません。対象外の通話を利用する場合は、別途料金がかかることに注意が必要です。
例えば、国際通話や衛星電話などは、かけ放題の対象外になることがあります。
格安SIMのかけ放題の対象外については、事業者の公式ホームページから確認できます。
かけ放題を利用する前に、どの通話が対象で、どの通話が対象外かを確認しましょう。
格安SIMの「かけ放題」に向いている人ってどんな人?
格安SIMで提供する「かけ放題」は月額料金の安さが魅力ですが、通話時間に制約があるものがほとんどです。格安SIMの「かけ放題」に向いている人はどんな人かを詳しく見ていきましょう。
LINEなどの無料通話アプリで通話時間の調整が可能
電話は受信することが多くあまり自分から発信しない
電話を発信はするが、10分以内に終わることがほとんど
電話は発信することが多く1回の通話時間がほとんど10分以上
格安SIMの「かけ放題」に向いていない人は?
格安SIMのかけ放題は、普段からあまり通話を利用しない人には向いていません。かけ放題プランは通話を利用する機会が多い人に向けたサービスです。通話を利用しなければ、不必要な機能になるため、余分にサービスの料金を支払うことになります。
また、業務の関係で長時間の通話をすることが多い場合は、時間制限のないかけ放題がある事業者を選ぶと良いでしょう。
自社の業務において、どういった使い方をする人が多いかを確認してから、かけ放題を検討しましょう。
格安SIMのかけ放題が開通するまでの流れ
ここからは、格安SIMのかけ放題を利用するための流れを紹介します。
利用するかけ放題を検討する
まず格安SIMで利用するかけ放題を検討しましょう。
事業者によって異なりますが、主に「無制限」「1カ月のトータル通話時間の上限がある」「1回の通話時間の上限がある」の3種類のかけ放題が提供されています。
例えば、通話時間が少ない人は、1回あたりの通話時間に制限があるかけ放題を利用すると、月額料金を抑えながら使用できます。一方で、毎月の通話時間が長く、電話の回数が多い人は通話料を気にせず使える無制限のかけ放題が適しているでしょう。
また、事業者によってかけ放題の月額料金が異なります。基本のプランに含まれているケース、オプションの追加が必要となるケースがあります。かけ放題がオプションになる場合、追加料金がかかるため事前に料金の確認が必要です。
一般的なかけ放題の料金は500〜1,000円程度のため、ランニングコストを計算して自社に合うかけ放題を選択しましょう。
必要書類を準備する
どのかけ放題にするかを決めたら、まずはベースとなる音声通話SIMの契約をしましょう。かけ放題のみでは通話を利用できません。
あらかじめ音声通話SIMの契約手続きに必要な書類を準備しておくと、スムーズに手続きを進められます。
音声通話SIMの契約には、法人に関する確認書類や申込者の在籍証明書類の他に、運転免許証などの本人確認書類が必要です。
詳しくは各社のホームページを確認してください
また、書類のほかに、現在使っている携帯電話番号を引き継ぐ場合は、MNP予約番号が必要になります。現在ご利用の携帯電話会社で申請するとMNP予約番号を取得できるため、事前に手続きをして用意しておきましょう。
端末を購入する、各自で用意を行う
格安SIMのかけ放題を利用する端末を用意しましょう。
現在使用している端末をそのまま利用する場合、格安SIMに対応するか確認が必要です。対応していない場合、サービスを利用できなかったり、正常に動作しなかったりします。対応端末に関する情報は、格安SIMのホームページで公開されていると思いますので、事前に確認してみましょう。
また、SIMロックの解除が必要になるケースもあります。解除が必要な場合は各キャリアの店舗やオンラインなどで手続きしましょう。
新たに端末を用意する場合は、格安SIMの事業者がセットで販売している端末だと基本的に問題なく使えることが確認されているので安心です。格安SIMの各社のホームページで機種やスペックを確認して、必要な端末を購入しましょう。
かけ放題を申し込む
続いて、ベースとなる音声通話SIMと希望するかけ放題を申し込みます。
申し込み方法は、主に「店舗」と「Webサイト」の2種類があります。
店舗を利用する場合は、店舗スタッフの説明を聞いたり、相談したりして、その場で契約の手続を進められます。一人で手続きをすることに不安があり、店舗スタッフとコミュニケーションを取りながら申し込みたい人に適しています。
Webサイトを利用する場合は、わざわざ店舗に足を運ばなくても、申込画面の説明にしたがって、購入したいSIMカードや端末の選択、お申し込み者の情報などを入力していくだけで申し込みができます。24時間いつでも申し込みが可能なため、自分のタイミングでじっくり選びたい人に適している方法です。
格安SIMは店舗が少ない事業者が多いので、Webサイトからの申し込みをおすすめします。
必要書類の送付
申し込みをしたら、事前に用意した必要書類を送付します。店舗で契約手続きをする場合は、その場で必要な書類を提出すれば、手続きを進められます。
Webサイトで申し込みをする場合は、事業者によって異なりますが、書類を撮影した画像を画面から送信したり、あとから書類を郵送したりして、手続きを行います。
SIMカードが届いたら初期設定を行う
契約が完了すると、格安SIMの事業者からSIMカードが届きます。
事業者によって異なりますが、書類の不備がなければ本人確認の完了から最短2〜3日ぐらいで納品されます。SIMカードが届いたら、事前に用意した端末に挿入しましょう。
ただ、端末にSIMカードを挿入しただけでは、通話やかけ放題を利用できません。格安SIMのかけ放題を利用するには、APN設定を行う必要があります。
APN設定とは「Access Point Name」の略称で、モバイル端末でインターネットを利用するために必要な初期設定です。
格安SIMでは、たいていユーザ自身でAPN設定をする必要がありますが、事業者のWebサイトに設定方法が記載されていたり、動画での説明もあったりするので、それほど難しくなく設定できると思います。
また、法人契約の場合、契約が完了するとお客さま専用マイページのアカウントが発行されます。マイページでは、契約内容の参照や変更、利用明細の確認、追加購入などの操作ができ、一元管理できるため、活用しましょう。
BIGLOBEモバイルが提供する
選べる4つの通話オプション
BIGLOBEモバイルが提供するスマホアプリ「BIGLOBEでんわ」では、ビジネススタイルに合わせて通話オプションを選ぶことができます。
「3分かけ放題」「10分かけ放題」「通話パック60」「通話パック90」と4種類の通話オプションを用意しています。使い方に合わせて通話オプションを選べば、賢く通話料金を削減することができます。
「3分かけ放題」 |
3分以内の国内通話が何度でも可能。 |
---|---|
「10分かけ放題」 |
10分以内の国内通話が何度でも可能。 |
「通話パック60」 |
1,080円分(税別、最大60分の通話時間)の国内通話が可能。 |
「通話パック90」 |
1,620円分(税別、最大90分の通話時間)の国内通話が可能。 |
- 「BIGLOBEでんわ」の通話オプションはアプリを経由して発信する必要があります。
- 通話オプション対象外の電話番号があります。事前にご確認ください。
- 別途かかる費用など詳細は音声通話SIMのサービスページでご確認ください。
BIGLOBEモバイルの法人向け格安SIMなら
BIGLOBEモバイルは、BIGLOBEが提供する格安SIMサービスです。個人向け・法人向けのどちらもサービスを提供しています。
法人向けのBIGLOBEモバイルは、音声通話以外にデータ通信やIoTへの活用も可能です。
BIGLOBEモバイルは、導入前・導入後のサポート体制が整っています。格安SIMを導入する際に感じた疑問や質問を気軽にWebから問い合わせできます。チャット形式でのサポート窓口もあり、担当者とやり取りすることができます。
ご自身でも不明点を整理して導入を進めることができ、契約後も安心して運用できるでしょう。
また、7日間の無料お試しを実施しているので、興味のある方はぜひ以下のページから気軽にお問い合わせください。
無料お試しはこちらから
まとめ
格安SIMのかけ放題には、1回あたりの通話時間や1カ月の合計通話時間など、通話時間に制約がありますが、自社の用途に合わせて利用すれば、料金が抑えられ、コストダウンが図れます。
基本のプランに含まれる場合と、オプションとして追加する場合があるので、自社に合った形で契約することをおすすめします。
- 本サイトに掲載された社名、商品名、サービス名、ロゴマークなどは各社の商標または登録商標です。