BIGLOBEモバイル導入事例日本パレットレンタル株式会社
掲載日:2018年12月21日
物流現場にスマホを導入して伝票を電子化。作業効率化や管理精度向上に貢献
パレットとは、荷物を運搬時に一定単位にまとめて運ぶ「荷台」のことです。フォークリフトのフォーク(爪)を挿入してパレットごと運搬されていく光景は、物流拠点や倉庫などでよく目にします。日本パレットレンタル(以下、JPR)は、物流に不可欠なレンタルパレット保有枚数で国内トップシェアを誇るリーディングカンパニーです。
年間出荷枚数約4,500万枚という膨大な数のパレットの管理運用は長年、「複写式の紙伝票」で行われていました。伝票保管や管理の煩雑さの課題を解決するために、JPRではスマホを活用した紙伝票の電子化を実現。各拠点の担当者が操作するスマホの通信手段にBIGLOBEモバイルのSIMカードが採用され、効率化に貢献しています。
効率を追求するパレットレンタル事業。紙伝票を電子化した経緯とは?
パレットレンタル事業とはどのようなものでしょうか。季節商品など物流量が変動する場合、ピークに合わせたパレット枚数が必要なため、自前調達では保管や維持管理のコストがかかります。また出荷元から複数の企業や「拠点」を経由して最終納品先まで届けるため、納品先でのパレット積み替え、回収作業が、それぞれの拠点で発生してしまいます。
一方、パレットをレンタルし各拠点で共通して利用すれば、積み替えを行わずに輸送リレーできます。必要な枚数を必要なタイミングでレンタルでき、最終納品地でのパレット回収もレンタル事業者に依頼できるなど効率化のメリットが大きいため、レンタルパレットを利用する企業が増加しています。
各拠点を移動するパレット情報の管理のために、JPRではパレット情報(パレットの機種、枚数)を管理する「epal(イーパル)」(Web物流機器在庫管理システム)というクラウドサービスを顧客に提供してきました。しかし実際に運搬されるパレットには紙伝票(4枚複写伝票)が発行される運用だったため、システムと伝票の付き合わせが都度必要で、紙伝票の保管や問い合わせ時の確認にも手間がかかっていました。
何とか紙伝票をなくして効率化できないか。顧客からの要望もあり、JPRではスマホと専用アプリによるパレット伝票の電子化に取り組み、順調に利用者数を増やしています。
QRコードでやりとりする伝票の情報。内勤者の負担軽減にも貢献
スマホがどのように活用されて電子伝票を実現しているか見てみましょう。拠点の担当者は専用アプリがダウンロードされたスマホを持ちます。出荷情報はスマホで入力しQRコードを発行して端末内に保管、あるいは印字して入荷先に向かいます。入荷先ではQRコードをもとにスマホから入荷情報を確認し、納品チェックをします。納品現場で担当者が即時確認・内容の確定をする運用は、従来の伝票情報をシステムに別途登録しなおし、伝票自体の管理をしていた内勤者の負担も軽減する仕組みとなっています。
各拠点の担当者は会社貸与のスマホがない場合があるため、JPRは業務専用のスマホの貸出も行って普及を図っています。この業務用スマホの通信に利用されているのがBIGLOBEモバイル回線です。今は一部の企業で導入が始まった電子伝票ですが、今後さらに導入を促進し、現在、流通している325万枚の紙伝票(2017年度実績)の電子化を加速度的に進めていく予定です。
導入の経緯
日本パレットレンタル株式会社
物流企画部 上席部長
二村 篤志 様
レンタルパレットをご利用いただいているお客さまの物流拠点の担当者は、所属先からスマホを貸与されていないこともあるため、伝票電子化の利用促進の観点から貸出用のスマホを準備する必要がありました。コストの観点から格安SIMを選定しましたが、BIGLOBEは法人契約が可能だったこと、申し込みからSIMカードの発行までが迅速であること、通信速度や月額費用も評価して採用しました。
BIGLOBEオフィスサービスの管理画面を利用すると日別の利用状況が確認できるため、貸出先での通信利用状態をチェックできるところも評価しています。
お客さまのプロフィール
社名 |
日本パレットレンタル株式会社 |
---|---|
URL | |
事業内容 |
パレットの貸出、パレットシステム推進、物流容器に関するコンサルティング事業等 |
所在地 |
本社 |
問い合わせ先 |