新型コロナウイルスの影響により、インターネットを介して遠隔地から教育や診察を受けることができる「オンライン授業」や「オンライン診療」の需要が急速に高まっており、その需要は今後も継続・拡大していくと予想されています。しかし、生徒や患者の通信環境の整備が課題となっており、導入に至っていない企業が多いのが実態です。そこで、本ページでは需要が高まりつつあるビジネスのオンライン化についての例と、必須となる通信環境、そして各種助成金についてご紹介します。テレワークの導入をご検討されている場合は、今からでもおそくない はじめようテレワークをご覧ください。
オンライン化が進んでいるビジネスの例
オンライン授業
インターネット上で行う遠隔授業のこと。GIGAスクール構想が前倒しされるという動きもあり、一部の学校や塾では試験的に導入が進んでいます。ビデオ通話型授業とオンデマンド型授業の2つがあります。
オンライン診療
コロナウイルスの影響で、多くの医療機関がビデオ通話による診察を開始しました。院内感染や二次感染の防止だけでなく、会計や処方薬の手配もオンラインで行われるため、待ち時間がないというメリットもあります。
*すべての疾患でオンライン診療を行えるわけではありません。
オンライン面会
入院中の患者とご家族がビデオ通話を通して面会すること。院内感染や二次感染を危惧し、親族ですら面会を規制する昨今、オンライン面会を導入する医療機関や介護施設が増えています。
オンライン面接
企業が採用面接をオンラインで行うこと。交通費やスケジュールの都合で選考途中で辞退する求職者も多いため、導入する企業が増えています。
オンライン接客
店舗にいる販売員がチャットおよびテレビ電話を活用して接客を行うこと。店舗に来てもらわずとも実演販売ができるため、今後普及していくと推測されます。
ビデオ通話をするのに必要な通信量の目安は?
オンライン化が進んでいるビジネスの例を見てもわかる通り、ほとんどの場合、音声だけでなくデータ量の大きい映像も共有することになります。固定回線を利用する場合は気にする必要はありませんが、格安SIMやWiMAXのようなモバイル回線を利用する場合はデータ通信量を気にかける必要があります。ビデオ通話がどれだけデータ通信容量を消費するのか確認してみましょう。
Web会議サービス「Zoom」を使用した場合の1時間あたりの通信量
利用ケース |
スマホ |
パソコン |
---|---|---|
画面共有(PowerPoint)+音声 |
80MB程度 |
80~120MB程度 |
カメラ映像+音声 |
200MB前後 |
200~300MB超 |
映像のみ(講師のみ発言) |
30~60MB |
30~60MB |
音声のみ(受講者の発言可) |
60~120MB |
60~120MB |
参考:オンライン講義の通信量 東京大学大学院人文社会系研究科 大向一輝准教授
1カ月間(1日5時間、授業日数22日を想定)オンライン授業を実施する場合に必要となるデータ容量
■画面共有(PowerPoint)+音声の場合
パソコン 80MB ~ 120MB × 5時間 × 22日 = 8.8GB ~ 13.2GB/月
■ カメラ映像+音声の場合
パソコン (200MB ~ 300MB) × 5時間 × 22日 = 22GB ~ 33GB/月
利用ケースと端末の種類、そして頻度によって必要なデータ通信容量が異なりますので、最適な料金プランを選択するためにも、導入前に検証することを強くおすすめします。BIGLOBEモバイルでは、SIMカードや端末の無料貸し出しを実施していますのでぜひご活用ください。また、BIGLOBEモバイルならプラン変更も無料で、BIGLOBE biz. マイページから適宜行うことができます。
オンライン用途におすすめの端末
端末と一口にいっても、スマホやタブレット、パソコンにモバイルルータとさまざまな種類があり、利用用途によって最適な端末は異なります。それぞれの端末の向き不向きを見ていきましょう。
端末種別 |
向いている用途 |
---|---|
スマホ |
オンライン面会、オンライン面接など、音声のやり取りがメインで、映像はおまけ程度の場合におすすめします。 |
タブレット |
オンライン授業やオンライン診療など、柔軟に対応できます。ただし「オンライン会議をしながらタブレットで |
パソコン |
すべての用途に適しています。ただし、オンライン授業やオンライン面会で、生徒や患者に貸し出すケースを考 |
モバイル |
すでにスマホ、タブレット、パソコンのいずれかを所持していて、通信回線の用意がない場合には、モバイルル |
BIGLOBEモバイルでは、格安SIMと端末をセットで提供することもできます。ラインアップも豊富に取り揃えていますのでぜひご確認ください。
事業者向けの給付金・助成金・補助金について
新型コロナウイルスが経済に大きな打撃を与えている中、厳しい環境に置かれている事業者を支援するための制度が数多く提供されはじめています。ここではそれらの制度の一部をご紹介します。最新情報をしっかりとキャッチアップし、制度を上手に活用して、お得にオンライン化を進めましょう。
給付金・助成金・補助金 |
支給額の目安 |
---|---|
小規模事業者持続化補助金 |
2/3を補助(最大50万円) |
IT導入補助金 |
最大3/4を補助(最大450万円) |
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(特別枠) |
補助 100万円~1,000万円(補助率 一律 2/3) |
*2020年11月19日現在の情報を基に作成しています。
ビジネスのオンライン化にセキュリティ対策は必要不可欠
ビジネスのオンライン化で、業務効率は格段に向上しますが、忘れてはいけないのがセキュリティ対策です。特に「オンライン授業」や「オンライン面会」など、生徒や患者に端末を貸し出す場合には、端末紛失や、不正サイトへのアクセスによるウイルス感染など、セキュリティリスクが多く存在します。セキュリティ対策は必ず実施しましょう。
モバイル端末管理にはMDM「Optimal Biz」の導入をおすすめしています。モバイル端末の情報漏えい対策および端末の管理が行えます。30日間の無料トライアルを実施しているので、実際の使用感を余すことなくお試しいただけます。
【機能例】
・端末紛失時の遠隔ロックおよび位置特定
・関係のないアプリケーションのインストール制御
・危険なWebサイトへのアクセス制御(オプション)
ビジネスのオンライン化にともなう
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