プロバイダとは?
必要な理由や選び方、手続きの流れについて解説

掲載日:2021年09月02日
更新日:2023年12月22日

プロバイダとは?なぜ必要なのかわかりやすく解説

インターネット回線を利用する際にはプロバイダ契約が必要となりますが、プロバイダが何なのか、なぜ契約しないといけないのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本ページでは、プロバイダの選び方や手続きの流れ、よくある質問などについて、わかりやすく解説していきます。

プロバイダとは

プロバイダとは、回線をインターネットに接続する役割を担っている事業者のことを指します。
例えばフレッツ光を引く場合、NTT東西と契約することで光回線は設置できますが、光回線だけあってもインターネットには接続できません。インターネットに接続するためにはプロバイダと契約する必要があるのです。

プロバイダ・光回線事業者とは

光回線の場合のイメージ

回線事業者とは

回線事業者とは、電話やインターネット回線を提供している事業者のことを指します。回線事業者が提供するインターネット回線の代表的なものとしては、以下の3つがあります。
・現在主流の「光回線」
・ケーブルテレビ事業者が提供する「ケーブルテレビ(CATV)回線」
・持ち運び可能な「モバイル回線」

回線事業者とその提供するサービスの例は、NTT東日本・NTT西日本の「フレッツ光」やKDDIの「auひかり」、JCOMの「J:COM NET」、UQコミュニケーションズの「WiMAX」などです。
光回線の場合、回線事業者とプロバイダの違いは「役割」です。回線事業者は、回線を提供するのに対して、プロバイダはユーザがインターネットに接続できるようサービスを提供する中継役を担っています。

プロバイダ契約は絶対必要?

上述のとおり、インターネットを利用するためには回線とプロバイダ、両方の契約が必要です。どちらか片方だけではインターネットには接続できません。

ただし、光コラボレーション(以下、光コラボ)と呼ばれる回線とプロバイダがセットになったサービスを利用する場合は、回線とプロバイダを意識する必要はありません。光コラボなら契約を1本化でき、月々の支払い処理の手間も少なくなります。また、NTTに問い合わせればいいのかプロバイダに問い合わせればいいのか悩むこともありません。

利用する際の手続きの流れは?

利用する際の手続きの流れは?

光回線を利用する際の手続きの流れは、新たに光回線を契約するのか、光回線を乗り換えるのかによって手続き方法が異なります。以下で詳しくご説明します。

1.新たに光回線を引く場合

回線事業者とプロバイダ、両方と契約する必要があります。回線とプロバイダがセットになった光コラボを選ぶことで契約が一本化できます。

<手続きの流れ>
光コラボの場合の流れは以下のとおりです。
1)プロバイダに申し込む
2)工事日の調整
3)開通工事
4)光回線の利用開始

1)ではプロバイダの申し込みと同時に、光回線の申し込みも一緒にできるので、申し込みの手間を減らせるというメリットがあります。

2.光回線は引いてあるが、プロバイダ契約をしていない場合

プロバイダのみ、新規で契約する必要があります。プロバイダによって料金や特典が異なるので、自社に合ったプロバイダを選択しましょう。

<手続きの流れ>
1)契約したいプロバイダに申し込む
2)プロバイダで払い出されたIDとパスワードでインターネットの接続設定を行う
3)光回線の利用開始

3.すでに光回線を使っているが、回線やプロバイダを乗り換えたい場合

すでに光回線を利用している場合の乗り換えは以下の5パターンに分かれます。

パターン

現在

乗り換え先

A

フレッツ光+プロバイダ①

フレッツ光+プロバイダ②

B

フレッツ光+プロバイダ

光コラボ(転用)

C

光コラボ①

光コラボ②(事業者変更)

D

フレッツ光+プロバイダ、光コラボ

auひかりなどNTT系以外の光回線+プロバイダ(回線新規)

E

auひかりなどNTT系以外の光回線+プロバイダ

フレッツ光+プロバイダ、光コラボ(回線新規)

A.フレッツ光はそのまま使用、プロバイダのみ乗り換え
現在契約中のプロバイダに何らかの不満があり、プロバイダのみを乗り換える場合です。
ご利用中のフレッツ光回線はそのまま使用するので、契約中のプロバイダの解約と、新しく利用するプロバイダとの契約を行いましょう。

このとき、解約手続きを先に行うとインターネットに接続できない期間が発生する恐れがあります。新しいプロバイダがいつから使えるようになるのかを考慮しながら、解約手続きを行うようにしましょう。
心配な方は、先に乗り換え先のプロバイダと契約してから、解約手続きをすると安心です。

<手続きの流れ>
1)新しく利用するプロバイダに申し込む
2)乗り換え先のプロバイダで払い出されたIDとパスワードでインターネットの接続設定を行う
3)契約をやめるプロバイダの解約手続き

B.契約を一本化。フレッツ光から光コラボに乗り換える(転用)
フレッツ光をNTT東西と契約し、プロバイダとも契約している方が、光コラボに乗り換える場合です。光コラボに乗り換えることで、利用料金が安くなったり、請求書や問い合わせ窓口が一本化されたりといったメリットがあります。また、プロバイダ側でインターネットが使えない期間がないように契約の切り替えを行ってくれます。

また、この場合プロバイダは必ずしも乗り換える必要はありません。例えば、回線はフレッツ光、プロバイダはビッグローブをご利用中の場合、光コラボレーションであるビッグローブ光に乗り換えるという方法もあります。

<手続きの流れ>
1)NTT東日本もしくはNTT西日本から転用承諾番号を取得する
2)契約したい光コラボに申し込む
3)インターネットの接続設定を行う

C.光コラボから光コラボに乗り換える(事業者変更)
光コラボから光コラボに乗り換える場合です。乗り換え特典が用意されているほか、フレッツ光から光コラボに乗り換える「転用」の場合と同じく、プロバイダ側でインターネットが使えない期間がないように契約の切り替えを行ってくれます。

<手続きの流れ>
1)現在利用中の光コラボ事業者から事業者変更承諾番号を取得する
2)契約したい光コラボに申し込む
3)インターネットの接続設定を行う

D.フレッツ光や光コラボから、auひかりなどNTT系以外の光回線に乗り換える(回線新規)
E.auひかりなどNTT系以外の光回線から、フレッツ光や光コラボに乗り換える(回線新規)

回線事業者の乗り換えが必要です。また、プロバイダも選択する必要があります。利用する回線が変わるため、回線の開通工事も必要です。乗り換えのタイミングによってはインターネットが使えない期間が発生する可能性があるため注意しましょう。

<手続きの流れ>
1)新しい光回線に申し込む
2)工事日の調整
3)開通工事
4)プロバイダで払い出されたIDとパスワードでインターネットの接続設定を行う
5)以前の光回線を解約する

具体的な流れに関してはプロバイダによって異なるため、申し込むプロバイダの手続き方法に従ってください。

プロバイダの選び方

プロバイダの選び方

プロバイダを選ぶ前に、まず回線を決めます。回線の種類には光回線、CATVなどがありますが、通信速度や安定性を考慮した場合、光回線がおすすめです。同じ光回線を利用する場合でも契約するプロバイダによって品質に差が出てきます。ここではプロバイダを選ぶ際のポイントを解説します。

通信の安定性

プロバイダが保有する設備の充実度で、安定した通信速度を提供できるかどうかが決まります。信頼性が高く充実した設備を保有している大手プロバイダは速度低下への対応力が高く安心です。

通信の速度

通信速度は回線に依存するため、プロバイダごとの差はほとんどありませんが、接続方式がPPPoE方式かIPoE方式かで速度に大きく差が出る場合があります。IPv6(IPoE方式)に対応したプロバイダを選択することをおすすめします。

利用料金

プロバイダによって料金は異なります。また、Wi-Fiルータのプレゼントや月額料金値引き、キャッシュバックなど特典も多種多様です。特に光コラボレーションは、特典に力を入れている傾向があるため、コストを抑えたい場合はこちらがおすすめです。

プロバイダについてのよくある質問

プロバイダは必要?

インターネットの接続にはプロバイダの契約が必要です。建物まで引かれた回線をインターネットにつなげる事業者(プロバイダ)と契約して、ようやくインターネットが使えるようになります。
光回線を申し込む場合、回線とプロバイダがセットになった光コラボレーションを選ぶことで契約や請求が一本化できる上、充実した特典を受けられることも多くおトクに利用できます。

プロバイダを変えると回線はどうなる?

プロバイダのみ乗り換える場合は、回線はそのままなので回線工事不要で乗り換えられます。
別のプロバイダに乗り換えることによって、特典を受けられたり通信環境の改善が期待できる場合もあります。

プロバイダ変更の際の注意点は?

主な注意点として、以下の3つがあります。
・通信速度が必ずしも速くなるわけではない
・契約と解約のタイミングによってインターネットが使えない期間が発生する可能性がある
・乗り換え前のプロバイダで使っていたメールアドレスが引き継げない場合がある

通信速度はプロバイダの設備や通信の混雑具合など、さまざまな要因によって左右されるため、速くなるとは言い切れません。
また、現在契約中のプロバイダを先に解約してしまうと、インターネットを使えない期間が生じてしまいます。そのため、乗り換え先のプロバイダを契約して回線工事が終わった後に現在契約中のプロバイダを解約するという流れが鉄則です。

おすすめのプロバイダは「ビッグローブ光」

ビッグローブ光は光回線とプロバイダがセットになった光コラボレーションモデルです。

光コラボだから、窓口一本化
ビッグローブ光は光コラボレーションの1つで、光回線とプロバイダの契約を1つにまとめることができます。請求・問い合わせが1本化できるので、月々の支払い処理の手間が少なくなり、NTTに問い合わせればいいのかプロバイダに問い合わせればいいのか悩む必要もなくなります。

IPv6(IPoE方式)接続に対応
ビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)接続という新しい接続方式に対応しているため、混雑を避けた回線で快適なネット接続をご利用いただけます。

月額料金がおトク
フレッツ光を利用するより月額料金が安くなる場合があります。フレッツ光の月額料金と、ビッグローブ光の月額料金、どちらが安いか比較してみてください。

乗り換えカンタン
フレッツ光からの乗り換え(転用)や、光コラボからの乗り換え(事業者変更)は工事不要*でカンタンに乗り換えられます。品目変更など一部の契約変更を行わない限り、インターネットが使えない期間がないよう契約の切り替えを行うので不通期間もありません。
*転用または事業者変更の際に品目変更の工事(有料)が必要となる場合があります。

この記事を書いた人

ビッグローブ 法人編集部

ビッグローブ 法人編集部

法人向け光回線や格安SIMなどの通信、インターネット接続サービス、クラウドサービス、CMSなどについて、 ビジネスで導入する際のポイント、コスト削減できる活用方法などを多数ご紹介しています。
BIGLOBEの由来は「大きな地球」という意味で、BIG(大きい)とGLOBE(地球)を合わせた造語です。
ビッグローブでは通信事業35年以上のノウハウを生かし、通信業界に造詣が深い専門家として記事を作成・監修しています。

運営会社:ビッグローブ株式会社

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