光回線の2回線契約とは?
複数回線契約の注意点やおすすめを解説
掲載日:2024年06月13日
更新日:2024年10月17日
複数の光回線を契約することでインターネット環境の安定や冗長化を図ることができますが、注意すべきポイントも存在します。例えば、料金や手続き、契約についてなどです。
本記事では2回線契約のメリットやデメリットを解説し、おすすめの光回線事業者を紹介します。光回線の2回線契約・複数契約を検討しているIT担当者や個人事業主の方は必読です。
そもそも光回線を
2回線(複数回線)契約することってできるの?
光回線を2回線、または複数の回線を契約することは可能です。
複数の光回線を契約することで、インターネット利用の冗長化などのメリットがあります。例えば、ネットを使って重要な業務を行っている企業では、一つの回線に障害が発生した場合でも他の回線で業務を継続できるため、ビジネスの安定性を確保できます。
ただし、2回線契約する際にはいくつかの注意点があります。複数回線を活用できるかどうか、料金や管理の問題など気を付けなくてはならないポイントがあります。光回線の2回線契約を検討している場合は、光回線事業者と相談しながら最適なプランを選ぶことをおすすめします。
光回線を2回線(複数回線)契約する
目的やケースとは
光回線の2回線(複数回線)契約を行う目的やケースを、法人の場合と個人や一般家庭の場合とに分けてご紹介しましょう。
法人で光回線を複数契約する場合
冗長化のためのバックアップ回線
企業が業務を円滑に進めるためには、インターネット回線の安定性が求められます。もし通信障害が発生してインターネットが使えなくなると業務が止まるおそれがありますので、リスクに備えてネット回線を冗長化する必要があります。光回線を2回線契約することで、一つの回線に障害が生じた場合でも別の回線を利用して業務を継続することができます。
特定の業務用途への専用回線
企業が特定の業務のために専用の光回線を確保することがあります。例えば、大容量のファイル転送や動画配信などの高速通信が求められる場合には、専用の光回線を導入することがあります。回線が1つだけだと帯域幅が不足して通信の遅延が発生し、他のユーザの通常業務に影響を及ぼすおそれがあります。2回線契約によってネットワークの負荷を分散させ、リスクを回避します。
社宅や寮、複数店舗などへの導入
福利厚生の一環として社宅や寮に光回線を導入する企業が増えています。その際にまとめて複数回線を契約すれば手間が省けて経費管理を楽に進めることができます。
また複数の店舗や事務所などを持つ企業や、学校や公共施設などの運営に際しても、同様にまとめて複数契約するケースがあります。
個人や一般家庭で光回線を複数契約する場合
個人事業主や小規模事業者などで、自宅で主にインターネットを利用して仕事をすることが多い人は、法人と同様に冗長化のために2回線契約をすることがあります。ネットが使えないとすぐに仕事に影響する人は、万が一のために備えておくと安心です。
また自宅で、仕事用の回線とプライベート用の回線とに分けてインターネットを利用するために2回線契約するケースもあります。経費管理の観点からおすすめです。
その他には、2世帯同居で料金を分けたいときや、実家と一人暮らしの子供の分をまとめて支払うために同一名義で複数回線の契約をする場合もあります。
光回線を2回線(複数回線)契約する3つのメリット
光回線を2回線契約したり、インターネット回線を複数契約するメリットを説明します。主に業務面と料金面でのメリットがあります。
一方の光回線に障害が発生してもインターネットが使える
一つの回線に障害が生じた場合でも、もう一つの回線を利用することでビジネスの中断を最小限に抑えることができます。インターネット回線の冗長化が図られるため、ネットワークの安定性が向上します。
また、複数の光回線を同時に利用すればネットワークにかかる負荷が分散できます。大容量ファイルの転送や高画質な動画ストリーミングなどを行うときでも安心です。
料金をそれぞれの回線ごとに分けて管理できる
光回線を業務用途別に複数導入すれば、それぞれ分けて経費管理ができます。例えば、リスクヘッジのために社員の業務用インターネット回線と来客向けのWi-Fi用光回線を2回線導入した場合、利用内容が大きく異なるので経費も分けて管理したい、といったニーズに対応できます。
割引を受けられるケースがある
事業者によっては、複数回線の契約をすると値引きをしてくれるケースがあります。契約する回線数やプランなど、条件があることが多いので事業者に確認してみましょう。
逆に、異なる光回線事業者を利用して複数回線の契約を企図すれば、サービスの選択肢が広がります。各事業者の特徴や料金、通信速度などを比較し、自社の業務用途に合わせたプランを選択することができます。
光回線を2回線(複数回線)契約するデメリット
光回線を2回線契約したり、インターネット回線を複数契約する場合のデメリットを説明します。主にコストと管理の2つが挙げられます。
料金が契約した回線の数だけかかる
複数回線を契約すると、契約したすべての光回線で月額料金が発生します。異なる事業者で2回線契約したら単純にコストが倍になります。ルータなどの周辺機器も回線数分必要になりますし、工事や解約する場合にかかる費用もそうです。
初期投資やランニングコストが増加するので、それに見合う利便性や必要性、メリット部分を十分に鑑みて、契約について検討することをおすすめします。
導入や管理などの手間がかかる
回線数が増えれば、その分、導入や管理の手間が増えます。
例えば、異なる事業者で2回線の光回線を導入する場合では、申し込みなどの手続きや回線に対するルータなどの周辺機器の準備、そして接続設定などの手間が2倍かかる計算になります。
導入後も運用面において、セキュリティ対策や料金の支払い、トラブルシューティングなどが回線の数だけ増えるので、適切な管理体制を整備する必要があります。
光回線を2回線(複数回線)契約する場合の注意点
ここまで、光回線を2回線契約するメリットとデメリットを解説してきました。複数の光回線を契約する際には、利用目的や予算に合わせて適切なプランを選ぶ必要があります。
信用できる光回線事業者と相談しつつ、次のことに注意して最適な複数回線の契約方法を見つけていきましょう。
提供エリアに関する注意点
光回線の設置場所が提供対象エリアに含まれるか確認しましょう。提供対象エリアに入っていない場合は契約自体ができません。NTT系のフレッツ光や光コラボは全国のほとんどのエリアで利用が可能ですが、NTT系以外の光回線は独自に回線を敷設しているため、提供対象エリアが限定される場合があります。公式ホームページなどで事前に確認しておきましょう。
契約に関する注意点
法人契約ができるか
仕事用として光回線を使う場合には、法人名義で契約できるかどうかを確認しましょう。個人契約のみで法人契約は受け付けていない事業者もあります。合わせて、支払い方法が自社の費用処理にあっているか、契約時に提出書類が必要かどうかもチェックしておきましょう。
高速で安定した通信速度か
Web会議やクラウドサービスの利用など、企業活動においてネット回線は速さだけでなく安定性も求められます。その際におすすめなのがIPv6(IPoE方式)に対応した光回線です。IPv6(IPoE方式)対応ルータを利用することで地域や時間帯の影響が少なく快適にインターネットを利用できます。プランを選ぶときには確認してみてください。
法人専用のサポート体制は整っているか
開設時の導入支援やトラブル対応などのサポート体制の充実は、業務用としてインターネット回線を利用する場合には、特に重要なポイントとなります。もしインターネット接続に問題が起きたら業務が止まってしまうリスクがあります。そういう時に法人専用の問い合わせ窓口があると安心できます。
工事や利用開始に関する注意点
開通工事が必要になる
開通工事は自分自身では行えないので、業者に依頼しなければなりません。工事を行う際は、日程調整や当日の立会いが必要になります。そして複数の光回線を同時に利用する場合、それぞれの回線の設置工事を調整する必要があります。スケジュールや自社の受け入れ態勢など、時間やリソースの確保を事前に検討しておく必要があります。
利用開始まで時間がかかる
新規で光回線を引く場合、申し込みから利用開始までに1~2カ月程度かかります。お申し込みの時期や地域によっては工事が立て込んでいてこれ以上時間がかかる場合もあります。複数の光回線を導入する際は利用開始までの時間を考慮して、余裕をもって早めに準備するのがおすすめです。
その他の注意点
メリットのところで、事業者によっては複数回線の契約をすると値引きをしてくれるケースがあり適用には条件があることが多い、と記述しましたが、その条件の1つとして同一名義での契約を求めるケースがあります。
同一名義で契約しないとまとめて2回線の契約という形にならず、複数回線契約した際に受けられる割引が受けられないことがありますので、ご注意ください。条件面については、早めに事業者に確認しておきましょう。
光回線の複数回線契約は
法人向けビッグローブ光がおすすめ
法人向けビッグローブ光は、NTT東西の光回線とビッグローブのプロバイダサービスが一本化された光コラボレーションです。さまざまなメリットがあり、ビジネスを支えるインターネット回線として皆さまに選ばれています。
複数回線を導入する場合は専任の営業担当がサポートいたしますので、複数契約をする際の心配事やお困りごとをじっくりご相談いただけます。また、回線数や内容に応じてボリュームディスカウントの相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
個人事業主や任意団体でも契約できる
法人向けビッグローブ光は、個人事業主はもちろん、法人格のない組合や公共団体でもご契約できます。経費計上の観点から、自治会やマンション管理組合など、幅広くご利用いただいております。
IPv6(IPoE方式)接続に対応しており快適
ビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)という新しい接続方式に対応しているため、地域や時間帯の影響が少なく、快適にインターネットをご利用いただけます。
1ギガと10ギガ、2つのタイプがあります
リーズナブルでロングセラーの1ギガタイプと通信速度重視の10ギガタイプの2タイプをご用意。どちらが適しているか迷ったときは、違いをわかりやすく簡単にまとめた比較表をご覧ください。
シンプルな料金でわかりやすい
月額料金はプロバイダ料金を含む金額です。支払い方法は預金口座振替または銀行振込(コンビニ支払いも含む)が選べます。見積り自動作成ですぐにご利用料金が確認できますので、ぜひご活用ください。
法人専用問い合わせ窓口でしっかりサポート
法人専用のサポート窓口として法人コンタクトセンターを設置しています。ご利用についての疑問やトラブルについて相談できます。法人特有のお悩みにも対応。お客さまをしっかりサポートします。
法人向けビッグローブ光の複数回線の活用事例
法人向け光回線ビッグローブ光は、複数の店舗や飲食店のネット回線、社宅や寮のインターネット回線、企業の冗長化対策など、さまざまなケースで活用されています。
店舗や飲食店のインターネット回線に
複数の店舗や飲食店にまとめて光回線を導入する企業が増えています。従来からのPOSレジや防犯カメラなどの業務利用だけでなく、フリーWi-Fiの店内提供や加入電話から光電話への切り替えなど、店舗や飲食店での活用シーンは年々広がりつつあります。店を訪れるお客さま、店で働く従業員、双方の満足度アップを目的として導入をいただいています。
社宅や寮のネット回線に
テレワーク環境の整備や福利厚生の一環として、社宅や寮にインターネット回線を導入する企業が増えています。外国人の技能実習生向けに導入するケースもあります。生活必需品ともいえるインターネット回線が社宅や寮に完備されていることは、企業の魅力の1つとして採用面でアピールできることでしょう。
ネットワークの冗長化に
システム障害などでインターネット回線が使えないと業務が止まってしまうリスクがあります。そのようなリスクに備えるには、ネット回線を冗長化する必要があります。リスクマネジメントとして「BCP対策」の観点からも重要な施策となります。
法人向け光回線ビッグローブ光は、信用金庫や製造業、情報通信業などをはじめとする法人のお客さまに導入いただいています。
ビッグローブは通信事業35年以上。プロバイダの老舗として信頼と実績で応えます。
まとめ
光回線を2回線(複数回線)契約することは可能ですが、チェックすべきポイントがあります。
まず、光回線を2回線契約する目的を明確にする必要があります。多くの場合、冗長化のためのバックアップ回線であったり、特定業務用の回線を引いてインターネット環境の安定性を図ります。
次に複数回線によるメリットに対して、コストや管理の複雑さなどのデメリットも考慮しておく必要があります。
2回線(複数回線)契約する際の注意点としては、契約内容と費用の確認、設置工事の調整、ネットワーク管理体制の整備などが挙げられます。
法人向け光回線ビッグローブ光は、複数回線の導入実績が豊富です。
社宅・寮への導入や複数の店舗や事務所などへの展開、ネットワーク冗長化対応など、活用事例もあります。インターネットの2回線(複数回線)契約をお考えの方は、自社のニーズや予算なども合わせてお気軽にご相談ください。