光回線とは?他回線との違いやメリット、
法人向けの選び方をわかりやすく解説
掲載日:2022年11月17日
更新日:2024年08月20日
インターネットを利用するには、通信回線の契約が必要です。引越しやインターネット料金の見直しなどで、光回線の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、一口に光回線といっても、ケーブルテレビなど他の回線との違いがイメージしづらいでしょう。光回線の導入を検討しているなら、基本情報や選び方などを把握するのが重要です。
本記事では、光回線の基本情報と選び方についてわかりやすく解説します。
光回線とは
光回線とは光ファイバーを利用してデータの送受信を行う通信回線のことです。光ファイバーは、透過率が高い石英ガラス・プラスチックなどで作られた光の伝送路のことで、通信速度が速く、電磁気の影響に強いのが特長です。そのため、動作が止まることを防ぎ、安定した通信が行えます。
他の回線との違い
インターネットを利用する際は、光回線の他にケーブルテレビやモバイル回線などを使う方法もあります。回線によって通信速度や特徴が異なるので、自社の用途や目的に合わせて選んでみてください。光回線と他の回線の違いは以下のとおりです。
回線 |
概要 |
受信時最大通信速度* |
メリット |
---|---|---|---|
光回線 |
光ファイバーを使用した回線 |
約1Gbps~10Gbps*1 |
通信速度が速い、通信が安定している |
ケーブルテレビ(CATV) |
地上波や衛星放送などを受信するためのケーブルを使う回線 |
約300Mbps〜1Gbps |
視聴できるテレビチャンネルが増える |
モバイル回線 |
持ち運びできるルータを利用するインターネット回線 |
約800Mbps~1.7Gbps*2 |
持ち運べる、回線工事不要 |
- 1 集合住宅向けには配線方式により最大100Mbps~となる場合があります。また最大10Gbpsのプランやオプションが提供されていることがあります。
- 2 大手キャリアの4G LTEの場合です。一部エリアで提供されている5Gにおいては最大3Gps~4.9Gbpsとなります。
- 受信時最大通信速度は規格上の最大通信速度です。お客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況、利用される場所などにより低下します。
光回線を利用するメリット
インターネットを引くなら、エリアの広さや通信速度、通信量など、総合的に見ておすすめなのが光回線です。光回線を利用するメリットは以下のとおりです。
通信速度が速く安定している
光回線は最大通信速度が約1Gbps~10Gbpsと、他の回線より速いのが特長です。最大通信速度は建物やルータ、配線などにより低下しますが、大容量データのアップロードや複数人によるオンライン会議などを快適に行いたい場合に適しています。 また、光回線は利用する建物までインターネット回線を引き込むため、利用中に通信が途切れる可能性が少ないのも特長です。Wi-Fiと違って、通信速度が遅くなりにくいため、安定性が高くなっています。
インターネットが使い放題
光回線は通信容量の制限がないことが多く、インターネットが使い放題なのが特長です。モバイルルータやスマホのように毎月の通信制限を気にする必要がありません。通信制限がないため安心してデータ転送を行えます。ビジネスシーンにおいて、光回線は適した回線といえます。
光電話が使える
光回線を提供している多くの事業者は、オプションサービスとして光電話の提供を行っています。光電話とは光回線を利用した電話サービスのことです。従来のアナログ回線(加入電話)の電話番号が引き継げることがほとんどで、アナログ回線(加入電話)の基本料金が1,600円程度なのに対し、光電話はインターネットの料金に500円程度の追加で済み月々の料金を抑えられる可能性があります。
光回線のデメリットとは
光回線にはさまざまなメリットがありますがデメリットもあります。光回線を利用するデメリットには以下のようなものがあります。
持ち運びができない
光回線はモバイル回線とは異なり有線での接続となるため、光回線を敷設している建物や室内でないと利用できません。このように外に持ち運んで利用できない点はデメリットと言えます。インターネットをオフィス内で使用するより出先で使うことが多い業種の人は、屋外でもネット接続ができるモバイルルータの方が適していると考えられます。
さらに光回線は、ONU(光回線の終端装置)やルータなどの接続機器が必要なため、設置場所や電源の確保なども考える必要があります。
導入に開通工事が必要な場合がある
光回線を新たに引く場合は基本的に回線の開通工事が必要となります。工事を行う際には、工事業者と日程調整をする必要があり、申し込みから開通までは1カ月ほどかかることが多いです。ただし、工事業者の混雑状況によってはそれ以上かかることもあるため、なるべく早めに申し込みするのがおすすめです。また、開通工事は基本的に立ち会いが必要となるため、担当者のスケジュールも考慮しておく必要があります。
このようにインターネットの使用開始までに時間がかかるケースもありますので、開通工事が完了するまでの代替手段を事前に検討しておくと良いでしょう。
短期間で解約したら違約金が発生することがある
光回線の回線事業者の多くは、契約期間のある定期契約としてサービス提供しているので、契約期間内に解約すると違約金を支払わなければなりません。初期費用としてかかる工事費を分割で支払っている場合は、残った工事費も支払う必要があるので、必要な経費として考えておく必要があります。
解約に関する詳細内容は、回線事業者に事前に確認しておきましょう。
提供エリアや建物によって利用できないことがある
光回線は回線事業者によって提供エリアに違いがあります。回線設置先住所によっては、希望する回線事業者の提供エリア外となって契約できないこともあります。光回線の提供エリアは各事業者のウェブサイトなどで事前に確認しておきましょう。
また、建物が古くて光ファイバーケーブルが引けない場合や賃貸物件でケーブル敷設が制限されている場合などでは、光回線の利用ができないことがあります。
法人向け光回線の選び方
法人向けの光回線サービスは数多くあります。事前に選び方を把握することで、自社に適した光回線を契約できます。選び方は以下のとおりです。
固定IPアドレス提供の有無から選ぶ
固定IPアドレスとはインターネット接続時、常に同じIPアドレスに接続できるサービスのことです。
法人の場合、独自サーバを構築してホームページを運営することがあるでしょう。その際、サイトへ接続するたびにIPアドレスが変わると、外部からアクセスできなくなります。固定IPアドレスがあると、サイトの接続時にIPアドレスが変わらないので、自社サイトにアクセスできるようになります。
また、固定IPアドレスは、本社と支社のように離れた拠点間でネットワークを接続する「VPN」にも役立ちます。VPNを活用することで、離れた場所とのデータ通信が暗号化されるためセキュリティ対策になります。VPNの構築には固定IPアドレスが必要になるので、法人向けの光回線を契約する際は、固定IPアドレスが契約できるかを確認しましょう。
*IPv6(IPoE方式)接続では固定IPアドレスがご利用いただけない場合があります。
領収書・請求書の発行から選ぶ
法人向けの光回線を契約する際は、領収書・請求書の発行を確認するのもポイントです。個人向けの光回線はクレジットカードの決済が中心であり、領収書が発行されないことがあります。クレジットカードを利用すると信販会社がユーザの銀行口座から代金を引き落とすので、回線業者が直接金銭のやり取りをしないためです。
一方で法人向けの契約は、法人名義で領収書・請求書を発行してもらえる場合が多いです。経費精算のため、領収書・請求書が発行できる法人向けの光回線を選ぶとよいでしょう。
サポート体制から選ぶ
法人向けの契約では、サポートの対応内容やサポート窓口の開設時間などが充実した光回線サービスを利用するのが効果的です。
光回線は個人向けよりも法人向けのほうが、充実したサポートを受けられる傾向にあります。自社の要望に合致するサポートから、光回線を選んでみてください。
光回線を選ぶ際の注意点
光回線のメリットを紹介しましたが、注意点もあります。事前に注意点を把握したうえで、光回線を契約するとトラブルを回避できるでしょう。光回線を選ぶ際の注意点は以下のとおりです。
開通工事が必要になる
光回線は最寄りの電信柱から利用する建物まで光ファイバーを引き込む工事が必要です。開通工事は自分自身では行えないので、必ず業者に依頼しなければなりません。工事を行う際は、日程調整や当日の立ち合いが必要になります。
テナントやアパート、マンションなどの賃貸物件は、管理会社の許可が必要です。すでに指定のインターネット回線があり、敷設の許可が取れない場合は、任意の光回線を引くことができません。
利用開始まで時間がかかる
新規で光回線を引く場合、申し込みから利用開始までに1~2カ月程度かかります。お申し込みの時期や地域によっては工事が立て込んでいてこれ以上時間がかかる場合もあります。光回線を導入する際は、利用開始までの時間を考慮して、余裕をもって早めに準備するのがおすすめです。
提供エリアが限られる
光回線を申し込む前に、回線設置場所がサービスの提供エリア内か確認しましょう。事務所やオフィス、店舗の場所が提供エリアから外れている場合は利用できません。
申し込みから開通までの流れ
光回線の申し込みから開通までの期間は1〜2カ月間かかります。インターネットを使いたい時期を考慮して、余裕を持ったスケジュールで申し込みましょう。
導入をスムーズに進めるために光回線を使えるようになるまでの流れを事前に把握するのがおすすめです。光回線の申し込みから開通までの流れは、以下の7ステップです。
1. 提供エリア内か確認する
2. 光回線を申し込む
3. 開通工事の日程調整を行う
4. 開通工事を行う
5. ONU(光回線の終端装置)の設定を行う
6. インターネット接続の設定を行う
7. 光回線を利用開始する
また、以下のポイントを抑えておくことで、工事当日はスムーズに作業を進められます。
・オーナーやビル管理会社に工事がある旨を連絡しておく
・ONUの設置場所を決めておく
・電源タップの空きを確認する
・Wi-Fiルータを用意しておく
法人向けビッグローブ光を選ぶメリット
法人向けの光回線は数多くあるのでどこにすればよいか迷う方もいるでしょう。そこでおすすめなのが通信事業35年以上のビッグローブが提供する「ビッグローブ光」です。ビッグローブ光のおすすめポイントは以下のとおりです。
シンプルな料金体系
ビッグローブ光の料金体系は、「ビッグローブ光 1ギガ」と「ビッグローブ光 10ギガ」の2つ。料金体系がシンプルです。
申し込みがWebで完結
ビッグローブ光の申し込みは、Web上で申し込みが完結できます。書類の提出が不要で手間を最小限に抑えています。
*ビッグローブ光電話をお申し込みの方で「A(エース)」または「基本プラン+自動転送」など「自動転送」を含むサービスをご希望の方は、電気通信事業法の定めにより本人確認書類の提出が必要です。
専任担当者が光回線の導入までサポート
ビッグローブなら専任の担当者がご要件を伺い、導入までをサポートします。光回線を導入する際の心配事やお困りごとをじっくりご相談いただけます。
法人専用サポート窓口で導入後もフォローが受けられる
ビッグローブ光では法人専用のサポート窓口を設置しており、光回線の利用中に感じた疑問やトラブルが相談できます。些細なことでもお客さまのサポートを行います。
導入例とお客さまの声
ビッグローブ光は事務所や店舗をはじめ、さまざまなお客さまに導入いただいています。
事務所でインターネット回線を使用するために導入したお客さまには「利用中のBIGLOBEモバイルと請求がまとまる」や「管理画面でモバイルと一括管理ができる」などという声をいただいています。また官公庁でWeb会議用のインターネット回線として導入したお客さまからは「押印ありの見積り書を発行してくれた」「ルータプレゼント特典があり調達の手間が省けた*」という声も聞かれます。という声も聞かれます。
*「ビッグローブ光 1ギガ」のお申し込みいただいた場合の特典です。
店舗
事務所
社宅
図書館、学校、官公庁
まとめ
光回線は他の回線よりも安定した通信品質が魅力のため、大容量データの転送や、複数人でのオンライン会議を行ってもスムーズに通信できます。
また、法人向けの光回線には数多くの種類があります。「固定IPアドレスの提供」「領収書・請求書の発行」「サポート体制」など、自社の要望に合わせて光回線を選んでみてください。
新規で光回線を引く場合、工事までに時間がかかるため、早めのお申し込みがおすすめです。