財務会計システムのクラウド化を実現するための方法とは?

掲載日:2023年09月14日
更新日:2023年12月21日

財務会計システムのクラウド化を実現するための方法とは?

財務会計の分野では、財務諸表の作成や会計帳簿の管理のため、日々さまざまなデータが取り扱われています。
こうした業務を効率化するため、多くの企業が財務会計システムを導入しています。

一方、財務会計システムを運用する中で、「リモートワークに対応できない」「システムのアップデート対応などに手間がかかる」といった課題を抱えている企業が少なくありません。
そうした課題を解消するため、財務会計システムのクラウド化を進める企業が増えつつあります。

そこで本コラムでは、財務会計システムのクラウド化のメリットを紹介した上で、財務会計システムを速やかにクラウド化する方法について解説していきます。

財務会計システムのクラウド化とは

オンプレミス型とクラウド型

従来、財務会計システムを運用する際は、パッケージソフトを自社のクライアントPCやサーバにインストールして運用することが一般的でした。
上記のような自社保有・自社運用を前提としたシステムはオンプレミス型と呼ばれます。

一方、最近ではクラウドサーバにインストールしたシステムを、インターネットを経由して自宅や外出先などでも利用するケースが増えています。
こうしたシステムはクラウド型と呼ばれています。

システムのクラウド化とは

「システムのクラウド化」とは財務会計などの業務システムを、クラウドサービス事業者が提供するクラウドサーバに移行して、会社の外部や自宅などからも利用できるようにすることを指します。

システムのクラウド化が注目されている背景

近年、働き方改革への対応などを受け、企業には社員が柔軟に働くことのできる環境整備が求められています。こうした中、インターネットにアクセスできる端末と、通信環境があればどこからでも利用できるクラウドサービスは、多様な働き方を実現するソリューションとして台頭しました。

一方、財務会計の分野は、企業の業績や社員の給与・報酬、製品の卸単価など、機密性の高い情報を日々取り扱うことから、インターネットを通じて運用するクラウドサービスの利用に対し、セキュリティへの懸念を感じる声も少なくありませんでした。

しかし新型コロナウイルス感染症の拡大を受けリモートワークのニーズが急激に高まったことにより、財務会計の分野においてもクラウド化についてあらためて注目が集まっています。

財務会計システムのクラウド化 3つのメリット

システムのクラウド化にはさまざまなメリットがあります。ここからは、そのメリットを3つに絞り込んで解説していきます。

メリット1:リモートワークへの対応

システムのクラウド化が注目されている背景のとおり、このところ、在宅勤務のみならず「外出先から財務会計システムにアクセスしたい」「オフィスや自宅だけでなく、場所を問わずに業務を行いたい」といったニーズが高まっています。

上記のようなニーズに対して、財務会計システムをクラウドサーバ上に構築し利用することで、リモートワークに対応することが可能です。

メリット2:保守運用がスムーズに

財務会計の業務では、消費税率の引き上げや軽減税率の導入といった法改正があった際、システム側のアップデート対応が求められます。
オンプレミス型の場合、財務会計システムを個別に1台ずつアップデートする必要があり、運用保守を担当する情報システム部門を中心に負担がかかってしまいます。

クラウド化により物理サーバの調達や管理・更新などが不要となるため、運用保守がスムーズになります。

メリット3:BCP(事業継続計画)対策ができる

BCP(事業継続計画)とは、自然災害や停電などの緊急事態が起きた際に、早期に事業を立て直し継続できるよう早期復旧を可能とする方法、手段などをあらかじめ取り決めておくことを指します。

クラウドサービスのサーバは、データセンターに置かれているのが一般的です。
データセンターは災害や停電などに強い構造となっているため、オンプレミスからクラウド化することにより、自社が被害を受けた際にシステムが止まるリスクを分散することができます。

財務会計システムのクラウド化を速やかに進めるために

ここまで財務会計システムのクラウド化について解説しました。
ビッグローブ株式会社では、速やかに財務会計システムをクラウド化できるソリューションとして「BIGLOBEクラウドホスティング」をご用意しています。

「BIGLOBEクラウドホスティング」は、サーバリソースをオンデマンド利用できる国産のパブリッククラウドサービス(IaaS)*です。これまで3,700社(2022年9月現在)の導入実績があり、ファイルサーバやWebサイト構築を始め、「奉行シリーズ」「弥生シリーズ」「PCAシリーズ」「大臣シリーズ」「TimePro-NX」などの各種業務システムのクラウド化にご活用いただけます。

*IaaS(Infrastructure as a Service)とはサーバやストレージ、ネットワークなど、ハードウェアやインフラまでを提供するクラウドサービスです

また、データセンターはハザードマップ被害想定区域外の立地にあり、地震、火災、落雷対策が施されています。自家発電設備による電源の確保もしているので、BCP(事業継続計画)対策にもご利用いただけます。

月額費用固定で予算が立てやすく、コントロールパネル設定から最短5分でのクラウドサーバ作成、障害時に備えた24時間365日体制の窓口もご用意しており、お客さまの財務会計システムのクラウド化にご利用いただけるクラウドサービスです。

財務会計システムのクラウド化について興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

ビッグローブ 法人編集部

ビッグローブ 法人編集部

法人向け光回線や格安SIMなどの通信、インターネット接続サービス、クラウドサービス、CMSなどについて、 ビジネスで導入する際のポイント、コスト削減できる活用方法などを多数ご紹介しています。
BIGLOBEの由来は「大きな地球」という意味で、BIG(大きい)とGLOBE(地球)を合わせた造語です。
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