光コラボとは?
法人向け光コラボの選び方と乗り換え手順
掲載日:2019年12月19日
更新日:2024年06月05日
2019年7月に光コラボレーション(以下、光コラボ)乗り換え制度ができたことにより、光コラボ間での乗り換えが簡単にできるようになりました。この乗り換えは個人向けインターネット回線はもちろん、法人向けインターネット回線にも対応しています。
乗り換えで料金がお得になったり、光回線とプロバイダの問い合わせ先が同じになったりと魅力的に感じますが、よいことばかりではなく落とし穴も存在します。本記事では、そんな乗り換えのメリットとデメリット、法人向けの乗り換えのポイントを紹介します。
光コラボとは?法人向けにも導入できるの?
光コラボとは、NTT東西の光回線を借り受けた事業者が、光回線を提供するサービスです。
フレッツ光はNTT東西と光回線を契約するのに対して、光コラボはビッグローブなどの事業者と契約します。光コラボは、NTT東西と同じ光回線を使っているので、提供エリアや回線の品質は変わりません。またフレッツ光や光コラボからの乗り換えなら原則、工事の必要がないため乗り換えがスムーズにできます。
光コラボは法人向けにも提供されており、法人名義で導入し業務用回線として利用している企業も増えています。2019年7月以降、光コラボ間の乗り換えは工事不要になったため、新しい光回線の開通まで現在の光回線を使用でき不通期間はありません。さらに、ひかり電話の電話番号も引き継いで使用できるため、現在では光コラボから別の光コラボへ乗り換えやすくなっています。
法人向け光コラボ、
乗り換えのメリットとデメリット
法人が乗り換える4つのメリット
1. 料金がお得になる
光コラボでは、事業者が独自のサービスを付帯したり、値引きをしたりしています。例えば、法人向けビッグローブ光ではフレッツ光からの乗り換えで、利用者の87%*は利用料金が安くなります。またキャンペーンなどで、乗り換えにかかる手数料が割り引きになることも多いので、乗り換えにかかる負担も抑えられます。
- 法人向けビッグローブの法人のお客さまで一番多い「フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ(一戸建て・商業ビル・オフィスビル向け)」をご契約の方の割合です。
2. 問い合わせ先を1本化
例えば、法人向けビッグローブ光なら光回線とプロバイダがセットになっているため、契約先はビッグローブ1社のみになり、料金やサービス内容の問い合わせ先が1本化されます。問い合わせ先に迷うことも、別の問い合わせ先に案内されることもなくなります。
3. 請求も1本化
NTT東西とプロバイダ、それぞれから毎月きていた請求が、乗り換えを行えば光コラボ事業者1社からの請求に統合されます。請求書処理がちょっと楽になりますね。
4. 通信速度が快適になることも
IPv6接続(IPoE方式)に対応した光回線を選べば、混雑していないネットワークを使い通信設備も大容量化しているので、従来のIPv4(PPPoE方式)と比べ、安定した速度で快適に利用できます。光回線の乗り換え先を探しているのなら、IPv6に対応しているかで検討してみてください。
しかし光回線がIPv6に対応していもルータがIPv6に対応していなければ、IPv6接続(IPoE方式)での通信はできませんので、ルータがIPv6に対応しているかも確認しましょう。
乗り換えの2つのデメリット
1. 違約金や工事の未払金が請求される
乗り換え手数料のほかに、解約するタイミングによっては約1~2万円の違約金がかかります。光コラボ各社の契約期間は大体が2年間、もしくは3年間となっているため、違約金がかからない契約更新の時期が間近に迫っていれば、それまで待つことをおすすめします。また解約時に工事費の未払い金が一括で請求されます。契約してからの期間が短いほど負担が大きくなるので、乗り換えは慎重に行ってください。
2. まれに乗り換えによる工事が必要な場合がある
まれに品目変更により工事が必要となります。一部の回線速度が遅い光回線の場合、品目変更でより速い光回線に変更する必要があります。それにより工事費がかかりますので、初期費用がかさんでしまいます。
法人向け乗り換え手順
NTT東西が提供するフレッツ光から光コラボに乗り換えることを「転用」、光コラボから光コラボに乗り換えることを「事業者変更」といいます。ここではそれぞれの乗り換え手順についてご紹介します。
- いずれの場合も品目変更の場合など、工事が必要となる場合があります。
転用の乗り換え手順
STEP1 |
NTT東西から「転用承諾番号」を発行してもらう。 |
---|---|
STEP2 |
乗り換え先の光コラボ事業者に「転用承諾番号」を伝えて申し込みを行う。 |
STEP3 |
光コラボ事業者から送られてきた書類を受け取る。 |
STEP4 |
書類を見ながら回線の接続設定を行い、インターネットの利用を開始する。 |
事業者変更の乗り換え手順
STEP1 |
契約中の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を発行してもらう。 |
---|---|
STEP2 |
乗り換え先の光コラボ事業者に「事業者変更承諾番号」を伝えて申し込みを行う。 |
STEP3 |
光コラボ事業者から送られてきた書類を受け取る。 |
STEP4 |
書類を見ながら回線の接続設定を行い、インターネットの利用を開始する。 |
乗り換えに失敗しないための2つのポイント
光コラボへの乗り換えは簡単ですが、それでも落とし穴が存在します。乗り換えに失敗しないため、気をつけるべき2つのポイントをご紹介します。
1. 手続きは余裕をもって
乗り換えに必要な「転用承諾番号」「事業者変更承諾番号」には有効期限があります。番号が発行されてから15日間となるので、有効期限にはご注意ください。法人向けビッグローブ光では、取得日を含み5日以内にお申し込みいただく必要があります。発行後は早めに、乗り換えの手続きを済ませましょう。
事業者変更承諾番号や転用承諾番号は、英字+10桁の数字からなる番号です。10桁のうち、始め4桁は有効期限の月日を表しています。もし発行日を忘れてしまった場合は、数字の始め4桁を見てみてください。
2. プロバイダメールの継続利用には手続きが必要
光コラボ事業者のメールを使用していて、乗り換えと同時にプロバイダの変更を検討している場合は、要注意です。現在お使いのプロバイダを解約すると、そこで発行されたメールアドレスは使えなくなります。仕事で引き続きメールアドレスを使いたい場合は、現在お使いのプロバイダの契約をメールアドレスが使える安いコースに変更しましょう。
法人向け光コラボの選び方
まずは法人契約が可能か
光コラボ事業者はたくさんありますが、個人契約のみの提供で法人契約は受け付けていない場合もあります。まずは法人契約があるか、そして法人専用の問い合わせ窓口があるか、支払い方法は自分の会社にあっているかなど確認してみてください。
月額費用がおトクか
光コラボは各事業者が独自に月額費用を設定しているので各事業者のサイトを参考にして比較検討をしましょう。中にはウェブサイト上で月額費用や初期費用の見積り書を提供している事業者もあるので、ぜひ活用してください。
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おトクな特典を実施しているか
光コラボでは事業者ごとに月額費用値引きやルータプレゼントをはじめとする独自の特典が用意されています。特典についても、各事業者のサイトを参考にして、比較検討をしましょう。
IPv6接続(IPoE方式)に対応しているか
快適なインターネット通信をお求めの方には、IPv6接続(IPoE方式)に対応している光コラボ事業者をおすすめします。
IPv6接続(IPoE方式)では混雑を避け、時間帯や地域の影響が少ない快適な通信を利用できます。しかし、IPv6接続を利用するにはIPv6接続に対応したルータを用意する必要があります。IPv6対応ルータをプレゼントや無料レンタルしている光コラボ事業者も存在しますので、事業者を選ぶ際にチェックしてみてください。