BIGLOBEモバイル導入事例システムデザイン開発株式会社
掲載日:2018年09月05日
北海道発のスマート農業サービスで、農地管理や担い手育成など農家の課題を解決
北海道に本社を置くシステムデザイン開発株式会社は、IoTを活用して農業の「見える化」や後継者育成をするためのクラウド型スマート農業サービス「nexag(ネクサグ)」を提供。システムデザイン開発は30年以上、企業の基幹システムを中心としたソフトウェア開発、運用保守を事業の柱としてきました。「nexag」の提供も農家に通い、種まきや収穫の現場を手伝いながら、4年をかけて細かいニーズに応えるサービスを構築しました。その通信回線としてBIGLOBEモバイルの低速100MBプランを採用しています。
導入が容易で使い勝手も好評。農家の要望から生まれたサービス
「nexag」は露地栽培に特化した農業管理システムでセンシングと分析、営農日誌がセットになっています。畑に設置するセンシング機器は温度や湿度、肥料濃度を計測し、BIGLOBEモバイルの回線を経由してクラウドサーバに送信します。利用者はデータをパソコンやスマホでいつでも確認できます。電源は太陽光発電と内部電池により24時間365日稼働できるため、設置場所を選ばず工事も不要。また1km四方単位のピンポイント天気予報も入手可能で、農作業の効率化に一役買っています。オプションで定点カメラも設置でき、遠隔監視や防犯にも役立ちます。営農日誌があることで後継者へのノウハウ継承にも活用できます。
未来の農業のために。スマート農業の拡大を目指していく
「nexag」が生まれた背景には農家が抱える厳しい現実がありました。北海道は国内耕地面積の1/4を有する農業大国ですが、農家戸数の減少、担い手の高齢化が進んでいます。一方で1農家あたりの耕地面積は増加傾向にあります。
「離農した畑を農家が借りた場合、地続きになっているとは限りません。離れた畑を遠隔地で監視、管理できるメリットは大きい」と語るのはシステムデザイン開発の責任者の中田氏です。20キロ離れた畑にトラクタで出かけたのに雨が降っていたら、その時間もガソリン代も無駄になってしまいます。変わらぬ人数で広大かつ離散した畑を耕作していくには、その土地の降雨量、土壌の状態、ピンポイント天気をあらかじめ確認したい。そういったニーズに「nexag」が役立っています。
農作物のロスを減らすことも課題です。たとえば大根は急激な温度変化で「す」が入ってしまうと出荷ができません。霜にあたっても品質が落ちてしまいます。ピンポイントな温度変化を農家の携帯電話宛にメールではなく自動音声電話で伝える仕組みを導入し、農作物のロスを大幅に減らすことに成功しました。またオプションで導入できる定点カメラの画像が、収穫時期を決める上で役立っています。
スマート農業サービスはまだ発展途上で、市場拡大のためにビッグデータの活用した効率化が求められています。システムデザイン開発では、導入してくれた農家や大学と連携し、AIの活用やコンサル事業、海外展開を目指していく予定です。
導入の経緯
農家は家族経営や小規模経営が多いため、導入してもらうためには手間がかからないこと、低コストなことが重要です。そのため低価格のMVNO回線を前提に比較検討しました。送信データはセンシング情報と定点カメラからの静止画像のみでデータ量が小さいため、定額で低価格なBIGLOBEモバイル回線低速100MBプランの採用を決めました。導入前に無料お試しで検証を行えたので、安心して導入することができました。
システムデザイン開発株式会社
取締役 部長
中田 吾郎 様
弊社では現在、農業以外のさまざまなIoTのサービスを考えています。IoTのサービスを行う上で通信は最も考慮しなければならない点であり、そこに発生するコストは極力抑えるべきなので今回のnexag(ネクサグ)で使用したBIGLOBEモバイル回線を他のサービスにも継続して利用する予定です。
お客さまのプロフィール
社名 |
システムデザイン開発株式会社 |
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URL | |
事業内容 |
ソフトウェア開発、クラウドサービス提供等 |
所在地 |
〒060-0061 札幌市中央区南1条西10丁目1番2 SDDビル |
問い合わせ先 |
Eメール:sddinfo@sddgrp.co.jp |